えぬえちけいほうる

三階は良くないわ。やっぱ。
右隣のオバハンは携帯を二回も鳴らすし。二回だよ。ありえんだろ。
左隣のオバハンは高らかに歌い出すし。気持ちよさげで申し訳なかったがやっぱりガマンできなくて注意してしまいました。歌うのは結構だが心の中で歌ってくれ。あんたのヴォーカル聴きにきたんじゃないのよ。と。

今日の客は…うーん。
最近は「手拍子するような曲でもないんですけどね」と口をすっぱくして言わなくても手拍子しなくなってたのに。
神様も知らない午後。カホーンに乗せられて手拍子しちゃうのはいたしかたないとして、始まった曲がアルペジオの曲だったら手拍子やめるくらいの判断力はないのか。と。
「リズム早かった」って演奏やめちゃったが、あれは手拍子されてて弾けなかったからさ。しかも表拍子。「手拍子やめてくれ」とは言えないアーティストの悲しい性。
だが今日の客は強かった。
僕と不良。カホーンなしのアルペジオの曲でも力いっぱいの手拍子。山もこれはあかんと演奏を小さくして手拍子をやめさせようとするが、客はあおられてると勘違いしてますます手拍子が大きくなる。ついにこらえきれず演奏をやめて「シーッ」とジェスチャーする山。「手拍子やめてくれ」とは言えないアーティストの悲しい性。